2017年7月26日水曜日

■出口の入口 7/22

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■出口の入口
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今回はオーストラリアの話ではなく、畑と自然のサイクルの話をしてみたいと思います。内容は気まぐれです(笑)

オガクロの畑は農薬不使用、無施肥の自然栽培です!というと聞こえは良いのですが、つまりはほったらかしで草ボーボーの畑です(笑)

その畑で作業しながら「草ってなんでこんなに生えてくるんだろうなー?」とふと思いました。みなさんも一度は考えたことありませんか?

野菜は育てようとがんばってもなかなか育たないのに、草は刈っても刈っても勝手に伸びてきます。どんな荒地でも、アスファルトの間でも、コンクリートの隙間でも、草は逞しく伸びてきますよね。草って凄い。

ここで唐突にも思えますが、野菜のお話に変わります。

僕が10年以上八百屋をしているなかで「これは本当に素晴らしい!」と感じる野菜が何度が届いたことがあります。その野菜は本当に美しくて、形も良く、味も香りも抜群!エグミや渋みもなく、長期間置いてもほとんど傷まない、という最高の野菜でした。

実はそのほぼすべてといっていほどの野菜が「刈った草などを積み上げただけの畑に植えた野菜」なのです。最初は農薬はともかく肥料を使わないのになぜこんなに良い野菜が育つんだろう?不思議でたまりませんでした。でもいま考えてみると理にかなっているのではないかと思うのです。それは「草ってなんでこんなに生えるんだろう?」という最初の疑問につながっていきます。

どんな荒地でもその荒地に適した草がまず生えてきます。その草が増え荒地が草原のように変えてから枯れて土を作ります。その土を養分として新しい種類の草が生えてきます。その草が枯れて、また土になるとその養分を必要とする新しい草が生えてくる。そうやって草がどんどんと土を作っていき、その土に適した草が生えてくる。つまり草は土を作り、荒地を再生しようとしているのではないかと思うのです。

この話をしてすぐに思いつくのが宮崎駿さんの漫画「風の谷のナウシカ」ですね。瘴気を出す森が実は汚れた大地を再生しているのだというお話は本当に衝撃を受けました。そして震災から6年以上が経過し、森に飲み込まれていく福島の町の写真を見て、現実に同じことが起こっているのでは?と思ったのは僕だけではないように思います。

すこし話がそれましたが、ここからは僕の推測のお話です。異論もあるかと思いますが、とりあえずお読みいただければと思います。

草をすべて取り去ってしまった畑では土の再生がとまってしまうのではないだろうかと?と考えることがあります。


草を取り去ってしまった畑に人が単一の野菜を植えると、その野菜が必要とする一部の養分だけが畑から抜けてしまいます。その養分を補給するために草が生えてくるように思いますが、人は草を抜いてしまうので土は草から新たな養分を補給することができません。なので肥料や微量要素を与えないと病気や障害がでてしまうのではないかと思うのです。

草を大量に積んだ畑では人為的ではあるものの、自然の再生のサイクルを再現していることになります。なので草から多様な養分がたくさん畑に補給されることになり、それを利用することで良い野菜が育つのかもしれません。

以上は僕の個人的な推察です。実際の畑では毎日草との戦いに明け暮れているなかで、現実的に結びつけていくのは難しいかもしれませんが、こういう見方をしていくと自然や野菜の見方が少し変わってなんだか楽しくなってきませんか(^c^)?

2017年6月27日火曜日

片山農園で流域みそのたね。


24日の土曜日に、猪名川町島地区の片山くんの畑にも流域みそのたねを蒔きました(*^o^*)


先週能勢のけせら畑に種まきをしたばかりなので、今週は片山くんと僕、2人だけの種まきになりました。広さはけせら畑と同じ。能勢が30人体制だったことを思うと15分の1に…(^◇^;)


片山くんの畑に蒔くのは彼が自家採種を続けている青大豆。すでに猪名川の気候にあってきていると思われます。


まき穴はペットボトルのお尻を押し付けて作りました。土を圧縮することで水が寄ってくるという考え方みたいです。

ここはまだ耕作し始めたばりの畑で、土が痩せているのでうまくいくかどうかは収穫時期になるまでわかりませんが、とても楽しみです(*^o^*)


作業の途中で片山くんが「ああー!」と突然声をあげて畑に水をひき始めました。「どうしたん?」と聞くと…


カエルが卵を産んでいた水溜りの水が枯れかけていたらしいんです。「こんなとこに産まんといてほしいわ!」とブツブツ言いながらもほっておけない片山くん(*^o^*)


横にいたカエルもさぞかしホッとしたことでしょう(笑)きっとカエルが恩返しに虫を食べてくれるよーと声をかけあって笑いました。

農家さんはみーんな個性的で性格も方向性も違います。自然に寄り添いながら暮らしの中で自給的な農を目指す人もいれば、きっちり整備、計画、生産していく農家さんもいます。ひとりひとりの個性にあった形で成り立っていく道を見つけられたら良いなと思います。

2人でお昼も食べずに黙々と種まきをすること3時間。2畝半(25坪ぐらい?)の畑に無事たねを蒔き終わりました!明日から雨の予報なのできっとしっかり芽をだしてくれるは


畑の横には山からの水がサラサラと流れています。森に囲まれた自然豊かな環境で、片山くんがどんな野菜を育ててくれるのか楽しみです。

流域みそのたねもしっかり育てば良いなぁ!


「流域みそのたね」は流域に暮らす人たちがみんなで協力して大豆を育てて、自分たちの流域の味噌を仕込んでいく取り組みです。

途中からの参加もできますので、興味のある方はぜひご参加ください。

2017年6月18日日曜日

猪名川流域 みそのたね!

これ以上ない晴天の中、「めぐる流域 みそのたね」を開催しました。

味噌を通して猪名川の源流から海までの暮らしをつないでいこうというこの取り組み。能勢のけせら畑とオーガニッククロッシングが共同で開催しています。今年は尼崎の子ども食堂「まあるい食卓」さんが食堂で使うお味噌を育てに来てくれることになりました(*^o^*)

また今年は興味を持ってくださる方がとても多く、参加者も倍増して全部で20家族、大人子ども合わせて40名以上の方たちが参加してくださっています。この日も30名弱の方が参加してくれました!流域のつながりを意識しはじめて3年が経ち、やっとすこしずつ広がりを持ち始めている実感が湧いていきます。


 この取り組みのポイントはもちろん流域!畑にみそのたね(大豆)を蒔く前に水の源である源流を訪れます。この日は猪名川の能勢側の源流のひとつである妙見山。山頂に立つと猪名川の河口、尼崎の海をすぐそこに見ることができました。手を伸ばせば届きそうな気もしてきます。


この日は「ブナ守の会」のボランティアの方にガイドをお願いしました。ブナの森に入る前に妙見山の歴史や妙見のブナの森の特徴などを解説していただきます。

ブナの森のことについては昨年この森を訪れた時のレポートに詳しく書いていますので読んでみてください。

http://organic-crossing.blogspot.jp/2016/06/blog-post_22.html?m=1


ガイドの方の説明を聞いている間、子どもたちは一か所に集まってなにやらのぞきこんでいます。何見てるのかな?と思ったアリの決闘でした!それにしてもすごい盛り上がり。ほほえましい風景でしたが、森もみてよー(笑)

さて、入口の案内看板から数メートル歩けばさっそくブナの木をみることができます。今回は初めての方も多かったのでみなさん興味深々。


さわったり、撫でたり、見上げたりしながらその大きさと雄大さを確認。感極まって?抱きついている方もおられました(笑)


ブナの木の枝ぶりはとても雄大で、淡い色の葉から漏れる光はとても優しく、何とも言えない包容力をもっているように感じます。   いつまでも眺めていられるような魅力に溢れています。


小さな小さな森ですが、こんな美しい森が自分たちの暮らす地域、身近な川の源流にあるなんて、なんだか嬉しい。


ガイドの方が手にもっておられるのはブナの種。

ちょっと先がとんがっていてポコポコとした突起のついた不思議な形の種で、子どもたちも夢中で集めていました。


山頂でお弁当を食べて、午後からはけせら畑に移動。こちらは妙見山から流れ出す川とはすこし支流が違っていて「桜川」という川沿いにあります。

桜川の源流を訪ねたこともあるので、興味のある方はこちらから↓



山と田んぼに囲まれた美しい風景。左隅に見えているのが流域みその畑です。


けせら畑の松岡くんから不耕起の畑での種まきのレクチャー。すこし土を掘ったら


枯れ草の層をかき分けてタネをおいてくるイメージ。


最後に上に籾殻のくん炭をかぶせるだけ。とっても簡単なんです。



みんなそれぞれのペースで種まき。子どもたちも一生懸命蒔いてくれました。



 

途中こんな大きな卵を発見したり!


なばなさんちのさぶちゃんは超リラックス(笑)


最後はみんなで「たねー」のポーズで記念写真(*^o^*)たねのポーズで、とお願いするとだいたいみなさん手で丸を作ってくれます。

2017年3月20日月曜日

猪名川町の移住促進のプロモーション映像に補足です。

先日、猪名川町の移住促進のプロモーション映像に家族で出演しました。

この映像の中には私たちが愛してやまない猪名川流域の素晴らしい自然環境が美しい映像で紹介されています。映像の中でも話しているようにこんなに身近に、これほど素晴らしい場所があることをなぜみんな知らないんだろうと思っています。その上ですこし長くなりますが、この移住推進プロモーション映像ではご紹介しきれていない地域の魅力とともに、いま抱えている「学校の統廃合」という問題について少し補足しておきたいと思います。

■移住
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僕たちが豊中市から猪名川町に移住したのは9年前。長男が生まれたことをきっかけに、自然の中でこれからの時代を生きぬくための力を養うとともに、のびのびと暮らせる場所を探していていてたどり着いたのがいまの場所でした。



しかしご縁があったのは庄屋さんのような離れまである大きな古民家・・・。片付けていると130年前!に改築したという記録まででてきました。こんなに歴史のあるお家に住ませていただいても良いのだろうかとすこし気がひけましたが、周りの山々や田畑の素晴らしい風景と堂々とした古民家の美しさに惹かれて心を決めました。

また私自身が野宿旅をすることが好きだったこともあり、火という存在の暖かさと怖さを身近に感じながら暮らすことができる場所、というのも大きな要素でした。

■近い田舎と村の暮らし
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私たちの暮らしている村は大阪市内からでも渋滞さえなければ高速を使わなくても1時間15分ぐらいで着くことができます。阪急電鉄に接続している能勢電鉄の終点の駅からは車で15分。たったそれだけで映像に映っているような心の原風景のような美しい里山が広がっています。都会からこれだけ近い村ですが、その暮らしは都会とは大きく異なっています。



新興住宅地で生まれ育った私たちには村の暮らしは初めてのことばかり。驚くことや慣れないことの連続で失敗もたくさんありましたが、自治会や地域の消防団、御宮の氏子にも加えてもらい、それらの仕事に関わりながらいろいろ教えていただいて暮らしています。村の人たちも「あんたらはなんで便利な都会から、こんな不便な田舎に飛び込んできたのや?」と不思議がりながらも、子どもたちを含めて温かく迎え入れてくれています。

移住する人たちの中には都会の論理をそのまま持ち込もうとする人も多いように感じます。地方の村などはその土地や環境と共に長い歴史を刻んできた場所です。その中で培われてきた文化や考え方はその地域の暮らしそのもの。だからお互いに相手を否定することなく、話合い理解しあう努力は必要不可欠だと感じています。

■猪名川町の南部と北部
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実は猪名川町は南部の駅に近い住宅が密集する地域と、北部の農村が広がる地域に分けることができます。私たちが暮らしているのは北部地域。移住促進プロモーション映像で紹介されていた美しい風景のほとんどが北部地域です。

人口も多く、利便性が高いわりに環境の良い南部地域に魅力を感じる方もおられると思います。ただ北部地域には自然環境はもちろんですが、それ以外にも都会にはない素晴らしさに溢れています。

肌で感じる小規模校の素晴らしさ。
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そのもっと大きな要素が小規模校の素晴らしさです。
2017年現在、猪名川町北部には

「揚津(ようしん)小学校」http://yoshin-es.inagawa.andteacher.jp/
「大島小学校」http://oshima-es.inagawa.andteacher.jp/

 という2つの小学校があり、どちらも全校生徒は60名前後の小規模な学校です。車で15分しか離れていない駅周辺の住宅地の小学校が600名から700名の生徒がいることを考えると極端な少なさです。しかし実際に移住してみて、この小さな学校が都会では考えられないような魅力に溢れていることに驚きました!

小さな学校はすべての子どもたちが顔見知り。そのことで学年を超えた交流が生まれ、年齢を超えて学び合うことができます。1人ひとりの個性や考え方を認め合い、たとえ意見が違っていても仲間外れにするようなこともなく、問題や課題が生まれても、全員で考え、全員で乗り越えていく姿は本当に素晴らしいと感じています。



また北部に1つある「六瀬中学校」http://mutsuse-jh.inagawa.andteacher.jp/ではPTAや地域の方のご協力で、地域にある資源や魅力を最大限に生かしたESDプログラム(ESDEducation for Sustainable Development の略で「持続可能な開発のための教育」と訳されています。)なども実施され、ある意味、全国でも最先端の教育環境が整えられようとしているように感じます。このような取り組みは、今後さまざまな地域で実践されていくはずです。その先駆けとして猪名川町北部地域の学校の取り組みがモデルケースになることも考えられます。

実際に自分の子どもたちを通わせてみて、小さな学校、地域に密着した学校だからこそできることがあるのは間違いありません!そして、移住を検討する方々によっても大きなアドバンテージになるだろうということを確信しています。

ところがいま、これだけ素晴らしいと感じている北部地域の学校が、子どもの減少を理由に、統廃合されるかもしれないという事態が起きているのです。

子どもの学び舎だけではない学校の意義
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「学校」という存在は単に子どもたちのための学び舎というだけではなく、村や地域にとってコミュニュケーションの核となる重要な存在です。もし地域に学校がなくなればPTAだけでなく地域のおじいちゃんやおばあちゃんも含めた大きなコミュ二ティの中心がなくなってしまうことになります。そうなると確実に地域は弱体化していくでしょう。

また移住にとっても「学校」はとても重要な条件です。もし地域に学校がなくなってしまえば、地域に入ってくることを希望する人は激減してしまうはずです。私自身も学校がないとなると移住を希望する方々に心からお勧めすることができません。それは猪名川町の未来のヴィジョンにとって大きな損失だと考えています。



実際に私たちの子どもたちが通う小学校は再来年度から複式学級になる予定です。いまはまだ検討段階だということですが、いずれ統廃合ということになれば、これから猪名川町への移住を考える方々にも大きなマイナス要因になると思うのです。

地域の未来をつなぐ「核」である学校を残したい!
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「地域の学校」というのはこれからの猪名川町の未来のヴィジョンにとって必要不可欠な要素であり、「この地域でしかできないこと」という最先端の取り組みを続けることで、逆に同じ問題を抱える他の地域のモデルになるような取り組みができるのではないかと考えています。またそのことで過疎や少子高齢化という負のスパイラルを乗り越えていくキッカケになると考えます。実際に今回小学校の統合の話から地域が一丸となって村の将来を考え、立ち向かっていく気運が生まれています。

移住推進を掲げ、プロモーション映像まで作ってくれた猪名川町だからこそ、私たち移住者も外の目から見たこの地域の魅力や良さを積極的に行政に伝えていかないといけないと感じています。

また今回のプロモーション映像を見て猪名川町や北部地域の取り組みが気になった方はぜひ役場に問い合わせてみてください。

オーガニッククロッシング
出口晴久

2017年3月13日月曜日

流域みそのたね!仕込みの会

3月11日。ついに流域のみそを仕込む日がやって来ました!

この日は震災から6年の節目です。流域のみそをこの日に仕込むということには感慨深いものがあります。その理由についてはあとで書いていきたいと思います。

流域みその仕込みの前に、猪名川源流である大野山へ登りました。


流域みそは、同じ下流域に暮らす人たちと共に上流域で大豆を育て、流域の薪などの資源を使ってみそを仕込むという取り組みです。ですので川の源流から海までのつながりを意識するための様々な試みをしています。その1つが源流を訪れることです。

わろうだのある麓の方ではポカポカ陽気で、絶好のみそ仕込み日和だなぁと思っていたのですが、山頂に登ると寒い寒い!!


遠く篠山の方から黒い雲が雪を伴いながら近づいてくるのがわかります…。車でたった15分ぐらいの距離でここまで気候が違うということをリアルに感じることができます。


けせら畑の松岡くんはちいさな子がいるのでリュックで背負って歩きます。がやっぱりちいさな子にはこの寒さは厳しかったようで途中でリタイア。


残ったメンバーであるはじめますが、山の木々から春の声を聞きに来たつもりが冬に逆戻りした気分(^◇^;)鳥の囀りもほとんど聞こえない…。それでも枝には蕾がたくさんついていて、春は確実に近づいていることを感じます。

風はビュービュー、あられがパラパラ、身体はブルブル震える寒さなのに、子供達は元気いっぱい。


走るし、岩には登るし、歌まで歌うし、さすが子供は風の子ですね。大人はもう帰りたい(笑)


岩陰にあられがつもりはじめたのを見て帰ることを決断(笑)子供達は「えー!もう帰るのー?」とブーブー言ってますが、絶対帰る!

と、決めて山を途中まで降りてくると空からは暖かい陽の光が…(^◇^;)わろうだまで降りて来たらやっぱりポカポカ陽気でした。さっきまでの過酷な天候はなに??このギャップも流域のつながりの中で共有していきたいことのひとつです。


寒さに負けて早々に退散するしてきましたが、転んでも?タダでは起きないとばかりに源流の森で焚き付けようの枝を拾って来ました。なんといっても今日は流域みその仕込みですから!
 

さっそく大豆をためのお湯の火入れ。しかしよく燃えます。流域みそを仕込むための薪は山暮らしをしているSくんが炭焼きをしている能勢や猪名川の流域の山で切り出して来てくれたもの。味噌を仕込むのに必要なエネルギーも流域で時給するのが流域みそのひとつのテーマです。 

流域の里山は最近では利用する人も少なくなり、正直荒れています。今日の朝歩いてきた源流の森も枯れたり倒れたりしている樹が多く、どちらかというと荒廃していっているように感じます。

その原因が何か、ということははっきりとはわかりませんが、流域に暮らす人たちが少しでもこの森のことを意識するようになることで少しでも良い方向に向かうことを期待しています。

さて、つぎは流域みその大豆の準備。2日前から水に浸けていたものを引き上げます。



水を含んだ大豆が光を反射して、まるで宝石のよう!豆を綺麗だと言えることがもても嬉しい瞬間です(*^o^*)

流域みそのたね!と称して6月に両手にひとすくいのタネを蒔きました。味噌は毎年のように仕込んでいますが、種蒔きからはじめてやっとここまでたどり着いたかと思うと、いつもとは違う想いが溢れ出てきます。

今日は3月11日です。震災と原発事故を経験し、その後の世界に生きていく僕たちや子供はたちにとって、この感覚こそがきっと何かを変えていく力になると思うのです。本当に変えていく力は大きなものではなく、日常の暮らしの中のちいさなことの中にあるように思います。

次に麹と塩を合わせる「塩きり」の作業場。


今回は麹も塩もありがとんぼ農園から分けてもらいました。いずれは麹も流域の猪名川や能勢で栽培したものを使いたいと考えています。


みんなで麹と塩をスリスリします。単純な作業ですが、この作業を丁寧に行うことで美味しい味噌になると聞いています。ひとりでやると黙々とやることになりますが、みんなで話しながらならあっという間に終わります。これも共同作業場の良いところ(*^o^*)


塩きり作業をしている間に、流域の薪が大活躍!3時間弱でふっくらとした大豆が蒸しあがりました!


これを味見するのですが、そりぁもう!とんでもなく美味しい!!甘いうまいと食べ過ぎると味噌の量が減るのでほどほどに(笑)たまに一握りくわらい食べる方もおられるので(^◇^;)


蒸し上がった大豆を熱いうちに木のウスと杵で潰していきます。しっかり蒸せていれば10キロの大豆もあっという間にペッタンコ。


みなさん粒が残っていると完璧に潰そうとされますが、ある程度潰れていれば大丈夫。粒々が残っているのも美味しいし、適度に空間がある方が発酵もうまくいくのだそうです。

みそのたねを丸めて容器に投げ入れたら綺麗に整えて…


流域の酒蔵である能勢の秋鹿酒造さんの酒粕で蓋をしてできあがり!


最後にいろいろな想いを込めて「流域」の二文字を書きました。

種蒔きからみそ仕込みまで約9カ月。こうして初めての流域みそを無事仕込むことができました(*^o^*)

これまでも毎年、味噌仕込みはしてきましたが、種から蒔いて育てた味噌だということが、いままでとはかなり違う感覚を自分の中に与えてくれています。そして「この感覚」こそが6年前2011年3月11日の経験したあとの、これからの社会を変えていく力になるのではないかと思うのです。

震災のあと、被災地への食料支援に協力してくれた仲間と立ち上げた「森の集い」。5年前、その活動の最初の冊子に寄稿した「森を想う」という文があります。
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「森を想う」

豊かな森から
水が湧き 川となり
海へそそぎ 雨となって
再び森へ還るという循環のように

森が健やかであれば
里が健やかになる

里が健やかであれば
村が健やかになる

村が健やかであれば
田畑が健やかになる

田畑が健やかであれば
町が健やかになる

そして人と人の繋がりが健やかであれば、明日への希望がうまれる。
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流域の取り組みは、そんな地域を目指すための最初の一歩なのだと思っています。あれから6年かかりましたが、やっと一歩を踏み出せたことをとても嬉しく感じています。