2016年12月20日火曜日

循環する食のために


昨日は大阪子どもの貧困アクション(CPAO)に届ける野菜を発送しました。クリスマス前にりんごをワンケース届けてもらう手配もしています。かまどdeごはんをはじめ、寄付をいただいている方々にとても感謝しています。

多くのこどもたちはもうすぐ冬休みには入り、クリスマス、お正月と楽しいことが続きます。でもすこし違う方向へ目を向けると、学校が休みになり給食がなくなると、一日食事を口にできないという子たちがいます。代表の徳丸さんのお話をはじめて聞いたときはその事実を受けとめるまでにそれなりの時間が必要でした。

主に地域原共生を主体としたこども食堂が増えたことで、食を通した地域の輪が広がりを見せていると感じます。ただ本当に困難を抱える子供達や大人たちは影に隠れてしまったり、声をあげにくいという現実があります。CPAOは本当に緊急を要する子供達や大人たちを探すことからはじめている数少ない団体のひとつであり、もっとも困難なことに立ち向かっています。

オーガニックの八百屋として活動する中で、志をもった農家さんたちが農業を続けられない理由のひとつに値段があり、本当に食べてもらいたい人たちのもとに野菜を届けられない原因のひとつにも値段がある、という矛盾をいつも抱えています。
この矛盾の延長線上にいまの社会の閉塞感があり、結果として今日食べるものすらないという子供達を生み出しているように思います。

農家さんたちが大切に育ててくれた野菜がCPAOに届き、温かい料理になって、本当に食べるものを必要としている子供達のもとに届いたとき、食に関わる者としての原点や、大切にしたいこと、大切にしなければいけないことに触れられるような気がしています。

オーガニッククロッシングではみなさんからいただいた寄付で農家さんから野菜を購入し「CPAO」をはじめ、尼崎の「まあるい食卓」や篠山の「笑顔つながるささやまステイ」など「子どもの食」に関わる団体へ定期的に野菜を届けています。

また先ほどあげたような矛盾の解消に向かうために、源流から河口まで川でつながる地域をひとつの共生コミュニティとして捉え、農家さんやお店の方と協力してタネから食べるを含めた食の循環を紡ぎ直す活動も進めていきます。寄付にご協力いただいたける方や、活動にご興味のある方がおられましたらご連絡ください。

オーガニッククロッシング
出口晴久

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