2011年12月7日水曜日

粉ミルクから・・・

心配していたことが現実になったようです。

日本経済新聞WEB版
粉ミルクから放射性セシウム検出。



原子力環境整備センターが発行した資料を
一度読んでいたこともあり、こういうことが
起こりえるのではないかと心配していました。

同センターが発行している
「食品の調理・加工による放射性各種の除去率」によると

「牛乳のストロンチウム、セシウム、ヨウ素の80パーセントは
脱脂乳に移り、精製したバターへの移行は僅か1-4パーセントである。

脱脂乳を酸処理して得たチーズ( 酸処理) には2-6パーセントが移り、
放射性核種の大部分はホエー( 注、チーズとなる凝乳を分離
した後の液状部分で乳清ともいう)に残る。

このように牛乳の加工工程において、放射性核種のバターや
酸凝固チーズへの移行は少なく、ホエーに集る傾向がある。

厄介なことには、このホエーは捨てられずに乳清飲料や
パン・菓子等への添加物として食用に供される。

万一の大規模な事故対策としては、ホエーの乳幼児用食品への
一時的な利用制限も被ぱく低減に役立つかと考えられる。

と記載されている。
ホエーはホエイパウダーという形でさまざまな加工食品に
利用されている身近な添加物です。
菓子パンやクッキーなどのお菓子の原材料表示を
注意してみていると結構書いてあります。

これからさらに影響が広がる可能性があるということです・・・。

逆に言えば放射性核種を含んだ牛乳でも、バターなどに加工すれば
ほとんど影響のないレベルまで除去できるということでもあります。
こういう情報が広く一般的に公開されるべきだと思うのですが。

ちなみにこの原子力環境整備センターが発行している資料は
食品の加工の仕方によってどれだけの放射性核種が
除去できるかということが非常に詳しく記載されています。
米や小麦、野菜などへの土からの移行率なども記載さています。

資料は60ページ以上におよび、僕も全部読んだわけでは
ありませんが読んでみる価値はあると思います。

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