2016年11月19日土曜日

木頭にゆずの収穫に。2016年11/13-15


毎年、この時期になると訪れている木頭へのゆず収穫の旅ですが、今年は猪名川流域を意識する取り組みを進めていることもあり、まずは木頭を源流域に持つ「那賀川」の河口を訪れることから始まりました。

河口付近の地図を見てみると、まず目に飛び込んできたのが大きな緑地帯と「那賀川出島野鳥公園」の文字。これは行って見なければ!


と、勇んで向かったものの、案内の看板などはまったくなく迷う迷う…。やっとのことで小さな看板を見つけたどり着いたものの、人の気配はほとんどなく…。恐る恐る建物の中を覗くと係の方が1人野鳥を観察しておられました。ホッ。

その方にお話を聞くと、この場所は西日本でも有数の葦原で、毎年たくさんの渡り鳥たちが羽根を休めにやってくるそうです。(地元の方もその存在をほとんど知らないと嘆いておられました)


ただそれも実は少し前までの話で、いまは葦原のほとんどがゴルフ場として開発されてしまい、野鳥公園の関係者の方が反対運動をして葦原の一部だけがかろうじて残っている、という状態になってしまいました。

ゴルフ場の開発以降、渡り鳥たちのルートも変わりはじめているそうです。人の都合で自然の流れを変えてしまうのはダムも同じ。源流域の木頭のダムと河口のゴルフ場開発に共通の問題を感じながら係の方のお話を聞きました。

お話を続けていると、その方も実は木頭村のダム反対運動にも参加されていたことがわかりました!なんという偶然!木頭と川でつながる場所に来て、たまたま出会った方につながっていたことに不思議な縁を感じながら野鳥公園を後にしました。

そしていよいよ那賀川の河口へ!河口は大きな護岸や工場が並んでいるものの、とても綺麗な場所でした。



木頭はゆずで有名になる前は材木の産地。「木頭杉」といえば全国的に知られたブランドです。その杉を山から切り出し、この那賀川の流れを利用して運び出していました。その名残か、河口にはいくつかの製材所が並んでいました。

河口から遠くの山々を望みながら、いまからあそこへ那賀川の源流へ向かうのだ、という意識をもって走りはじめます。


そう意識すると道路地図をなぞるだけはわからないつながりの意識が芽生えてきます。山々や川や、それにともなう地形のすべてが生き生きと立ち上がってきて、なんともいえない高揚感を感じます。

重機などを使った大規模な土木工事が行われる前は、人の暮らしは川とともにあったはずです。そのことを意識しはじめると途中に現れる村の見え方なども違ってくるから不思議です。

途中何度か川から離れるものの、80パーセント以上が川に沿って走る道。地図も確認しながら遡ること2時間、ついに木頭に到着しました。


木頭に着くと一番最初に訪れるのが、荒々しい姿を残している支流のひとつ。人の丈を超えるような岩がゴロゴロと転がっていて、自然の力の凄さと雄大さを感じられる、とっておきの場所です。


ここで湧き水をくんで旅の間の飲み水として使います。この水は本当に美味しい!湧き水が側にある暮らしというのは何よりも豊かかもしれません。


木頭に着く直前に村の方から連絡が入り、翌日の天気が崩れそうだから村に入ったらすぐにゆずを収穫しといた方が良いとアドバイスをいただきました。なので休む暇もなくすぐに収穫作業に入りました。


今年は9月に雨が多かったため、ゆずは大きく果汁も豊富になっています。ただ8月の日照りが影響して、全体としては成りは少ないそうです。それでもこの日のうちに約100キロを収穫することができました。


翌日の朝は予想通り雨。朝の散歩で村を散策。


雨の影響で山々に霧がかかり幻想的な風景が広がります。


川の水はやはりとても綺麗。この水と山の寒暖差の激しい厳しい気候が良いゆずを育んでくれます。


僕が収穫に訪れている村は木頭でも奥の奥。そこで育つゆずは特に品質が良く、味も香りも一段違うと言われています。


背景の緑とゆずの鮮やかな黄色のコントラストがとにかく綺麗。


お昼までがんばって約200キロのゆずを収穫しました!このゆずをもって帰って毎年恒例の「ゆうのたましぼり」をやります!ゆうのたましぼりの詳細はブログの記事やホームページを参照してください。

最後に木頭の美しい風景を何枚か。


木頭の紅葉の名所「高の瀬」の朝は霧に包まれます。


けい兄のゆずの畑はこんなところ。




そして何と言ってもこの川の色!ガラスのように透明な青い川。できる限りたくさんの子供達にこの川の色を見せてあげたい。

今回はゆずの話というよりも川の話になってしまいましたが、ゆず収穫の様子やゆうのたましぼりの様子はブログに再掲載している2015年の記事を読んでみてくださいね(^O^)

ゆうのたましぼりatわろうだ

ゆずの収穫のあとは各地で「ゆうのたましぼり」を開催しています。今年は下記スケジュールで開催予定です。(バタバタしていて直前のご案内になってしまいましたが・・・)

2016年11月20日(日) 神戸・塩屋「flag/フラッグ」にて
2016年11月23日(水・祝) 猪名川町「わろうだ」にて
2016年11月27日(日) 大阪・西淡路「西淡路希望の家」にて 

下記に2015年にわろうだで開催した「ゆうのたましぼり」の記事を再掲載しておきます。

以下、2015年の再掲載
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2015年11月22日に猪名川町のわろうだにて「ゆうのたましぼり」を開催しました。


徳島県の木頭でいまも使われている木製のゆずしぼり機。ハンドルの部分を押し下げると仕込んである刃物でゆずを2つに割りながら圧し潰すように搾っていきます。


搾った果汁と種は下へ。



搾り終わったあとの皮は横から転がり落ちてくる仕組みになっています。この動きが楽しいので毎回夢中になる子供達が続出。おかげさまで僕は仕事が少なくなります(笑)



今回は1歳ぜんごのお子さん連れの参加者の方が3組も参加してくださいましたら。ゆずしぼったの覚えててくれるかな?



最初のゆずしぼり機は最新型?ですが、数十年前まで使われていたタイプのしぼり器も使ってみました。



これでも十分美味しい果汁が搾れます。自作もできるしスペースもとらないのでお家ではこれで十分ですね。



かまどdeごはんは子供も大人もみんなでごはんを作ります。今回は木頭村の郷土料理かきまぜ。ゆず果汁を使って作るちらし寿司です。みんなで搾ったばかりのゆず酢で作ります。



写真ではわかりにくいですが、通常の3倍ぐらいの桶と3倍のしゃもじを用意。かまどで炊いたお米は20合!それに合わせた具の量もなかなか。

アツアツのごはんにゆず酢を加えたら、まわりを取り囲んだ子供うちわ隊が一斉にバタバタバタバタあおぎます。


最後に具と青菜を加えてできあがり!

ゆうのたましぼり 木頭へゆずの収穫に。

2016年11月13日から15日まで、徳島県那賀郡那賀町木頭(旧木頭村/旧きとうそん)までゆずの収穫に行ってきました。毎年11月になるとゆずの収穫に訪れています。2015年11月に訪れた際の記事を改めて掲載しておきます。

以下、2015年の記事の再掲載です。
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やってきました!大阪から250キロ約5時間。徳島県なのに徳島市から2時間30分かかる山間の村、木頭。

昨日まで雨だったのに、今日はスカッと晴れ渡り気持ちの良い天気!明日からまた何日か雨予報なので、奇跡的な晴れ間です。もう雨男は返上です^o^

今回木頭に来た目的は今週末から企画している「ゆうのたましぼり」のためのゆずの収穫です。


木頭に近づくにつれ、あちらこちらでゆずの収穫風景がみられました。オガクロがお世話になっているけい兄さんのゆず畑にもたくさんゆずが実っていました!


けい兄さんのゆず畑はロケーションも抜群。蒼く美しく輝く川と雄々しい山々に囲まれています。けい兄さんはこの場所でゆずを無肥料で栽培されています。味は酸味もしっかりあるのに甘さを感じます。香りは抜群。

今年は小粒だけど豊作。雨が降らなかった分、果汁が多いそうです。雨が少なかったら果汁は減るんじゃないかな?と思いましたが、地中からたくさんの水分を集めてきているのではないか、ということでした。

今回はたねの交換会のくみさんとみくり食堂のすみちゃんが助っ人。あとインターンの方が2人一緒にゆずが収穫です。コーディネートは地域おこし協力隊のSくん。



畑に着いたら早速収穫を始めます。今回収穫する目標は17コンテナ分。ざっと計算して300キロです!


目標は高いものの、ゆずの収穫は甘くありません。なにせ鋭い棘だらけなんです。ゴム手袋や薄い皮手袋だと貫通してしまうこの棘。



前回収穫に来たときに手や手首が傷だらけになってしまった教訓から、今回は溶接用の皮手袋を準備。さらに手甲と呼ばれるプロテクターを借りて完全装備で臨みました。



収穫したゆずはコンテナに詰めて行きます。このコンテナ1杯が約18キロ。これを17コンテナ分収穫します。



収穫も大変ですが、それと同じかそれ以上大変なのが運搬です。

地元のじいやばあも年齢が高くなり、この階段を登れなくなってきています。そうなるとせっかくのゆずも収穫できません。だから僕たちは収穫からお手伝いに来ています。

しかし、普段あまり運動しない現代人にはなかなか厳しい運搬作業。


果てしなく感じる石垣の登りの階段。


ハァハァ言いながら階段を登りきって眺めるとコンテナがあんなに小さい。

そんな僕の横を元山岳部の地域おこし協力隊Sくんは2コンテナ背負って登ってきます。信じられないと声をかけると「大阪からの移住者のTさんは3コンテナ60キロ一回であげますよー」と…。

その横から移住者の草分け的存在のGさんが「地元のじいは後ろに3コンテナ、前に1コンテナであがってたらしいよ」と…。昔の人は一体どんな体力をしていたんでしょうか…。体験してみてはじめてわかる有り難さ。

畑では僕がはじめて木頭を訪れたときに「都会に木頭を紹介するならこれだ!」と直感したゆずしぼりが始まりました。


各家庭でそれぞれ形の違うゆずしぼり器。けい兄さんのは自然の木の形を利用したとってもデザインセンスのあるしぼり器。



ゆず玉で販売しない分はほとんどすべてしぼり器で搾ってゆず果汁の形で一升瓶に詰めて保管します。これが「ゆず酢」です。

米酢が手に入りにくい木頭では、このゆず酢を様々な料理にお酢として利用します。ポン酢や酢の物、お浸しなどにはもちろん、郷土料理であるかきまぜ(ちらし寿司)やあめごのお寿司などもゆず酢で作ります。
これがとても美味しい!一度食べたら忘れられない味です。


ゆず酢を搾る楽しさと、ゆず酢の美味しさ、そして木頭という山間の村の暮らしを実際に体験して知ってもらうのが「ゆうのたましぼり」です。

できるだけたくさんの方に体験してもらい、木頭を知ってもらいたいのでゆうの玉もたくさん収穫しました^o^今週末土曜日からしぼり器とゆずを持って各地を回ります。興味のある方はぜひ来てみてください!いままで遠い存在だった木頭村がきっと身近に感じられると思います。